「仕事をしながら通信制高校って、本当に通えるの?」
私も入学前は、仕事が終わってから毎日勉強する生活を想像していました。
実際はというと、
毎日なんて、やってません。
平日は週2〜3日、1時間くらい。
その代わり、休日に8時間ほどまとめて勉強することもありました。
かなりの週末まとめ払い方式です。
この記事では、30代でS高に通っていた私のリアルな1週間と、仕事と勉強をどう両立していたのかを紹介します。

16歳で高校中退。約20年の中卒期間を経て、30代でS高卒業したよりみちです。
社会人がネットコースを選べば、1週間の使い方は自分で決められる

S高には何種類かコースがありますが、私が在籍していたのはネットコース。スクーリング以外は基本オンラインで完結します。
PCやタブレットで動画授業を見て、レポートを提出する。これが基本の流れです。
つまり、
「毎日決まった時間に授業を受ける」というルールがありません。
朝イチでやってもいいし、深夜にやってもいい。
極端な話、1週間まったくやらなくても、次の週にまとめてやっても、進め方としては成立します(締切には要注意ですが)。
ネットコースのスケジュールというのは「学校が決めるもの」ではなく「自分が決めるもの」。
これが、社会人にとってはありがたくもあり、地味に恐ろしくもある仕組みです。
自由の名のもとに、サボる権利も同時に手に入るので。
よりみちの当時の仕事・生活条件
念のため、当時の自分の生活条件も開示しておきます。
人それぞれな部分なので、参考程度にお伝えしておきます。
- 3年間ずっとフルタイム会社員だったわけではない(時期によって働き方は変動)
- フルタイムだった時期は、週5日・9:30〜18:30勤務
- 通勤は片道30分ほど
- 残業はほぼなし
- 実家暮らし
私は、割と融通の利く生活環境でした。
学校に行きたいから。という理由で戻らせてくれた実家に感謝しています。
フルタイム勤務や育児のフルコースをこなしながらだったら、大変だったと思います。そこは正直に言っておきます。
社会人高校生だった私のリアルな1週間

言葉で説明するより、実際の1週間を出した方が早いので、当時の感覚をそのまま表にしました。
| 曜日 | 勉強時間の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 月 | 0〜1時間 | やらないことも普通にある |
| 火 | 1時間 | 絶対やる日 |
| 水 | 0時間 | 完全オフの日 |
| 木 | 気が向いたら1〜2時間 | 気が向いたらね |
| 金 | 1時間 | 絶対やる日 |
| 土 | 4〜8時間 | エンジンがかかる日 |
| 日 | 3〜5時間 | 溜まった分をここで回収 |
見てのとおり、平日は週2〜3日、1日1時間くらい。休日にまとめて5〜8時間、というのが基本パターンでした。
毎週この通りだったわけでもありません。遊ぶ週もあれば、まるまる休む週もあります。

木曜の『気が向いたら』に、私のすべてが詰まっています。
木曜だけやたら意志薄弱なのは、単純に週の真ん中で一番疲れているからです。誰でもそうですよね。そうだと言ってください。
私の勉強の進め方

平日は仕事が終わって21時ごろから
平日にやるときは、だいたい21時スタートで1〜2時間程度。
ただし、これはあくまで「やる日」の話。
毎日やっていたわけではないし、疲れたら普通にやりません。
「通勤時間や休憩時間などのスキマ時間も勉強に使いましょう」という話をよく聞きますが、正直、私はやりませんでした。スキマ時間まで学習に明け渡すと、休む時間がゼロになるので。

仕事で疲れた日は、普通に寝ます。
意志が強いから両立できたわけではなく、単に「無理な日は無理」と早々に諦めていただけです。これは自慢できるコツではなく、ただの生存戦略です。
休日は4〜8時間まとめて勉強
平日にやらなかった分は、休日にまとめて回収します。
場所は自宅か、たまに気分転換でマクドナルド。PCやタブレットを持ち込んで、動画授業→小テスト→レポートという流れをひたすら繰り返します。
私のやり方は、同じ科目を飽きるまで一気に進めるスタイルでした。
あちこち手を出すより、1教科に集中したほうが進めやすかったからです。
ただ、この方法にも欠点がありました。
まず、苦手な科目を後回しにしがち。
好きな科目から景気よく片づけた結果、後半に苦手科目だけが残ります。
苦虫をかみながら耐えてました。
さらに、前半にレポートを終わらせた科目は、テストまでかなり期間が空きます。
当然、忘れます。
せっかく勉強した知識も、テストのころにはきれいさっぱり。
なので今振り返ると、たとえば「月曜は数学、土曜は国語」のように曜日ごとに科目を決めて、少しずつ継続する方法もアリだったなと思います。
そのほうが習慣化しやすく、HPを削りすぎずにラスボス(テスト)までたどり着けたかもしれません。
とはいえ、ネットコースは自分で時間割を決められるのが良いところ。
私のように一気に進めてもいいし、毎週コツコツ進めてもいい。自分が続けやすい方法を探してみてください。

最終的にレポートが終わればよし。
毎月スケジュールを作って、すべての時間をレポートに費やした

とはいえ、最初からこのスケジュールでうまく回せていたわけではありません。
私の場合、1週間単位ではなく、まず1か月単位でざっくり計画を立てていました。
最初のころのやり方は、こんな感じです。
- 1か月分のレポート量を最初に把握する
- できるときに、できる分だけ詰め込む
- 趣味や娯楽の時間を削って勉強する
……最初のころは、やる気だけは満々。
予定も満員。

完全に計画の立て方を間違えました。
案の定、思うように進まず挫折。
予定どおりにいかないたびに、ストレスだけが順調に積み上がっていきました。
そんな失敗を繰り返しながら、少しずつ自分が無理なく続けられるスケジュールに変えていきました。
なかでも地味に重要だったのが、「何もしない日」を最初から予定に入れること。予定に入れていないサボりは自己嫌悪を生みますが、予定に入れたサボりは、ただの休息です。
言葉遊びのようですが、精神的にはけっこう違いました。
あえて勉強しない日を作ることでメリハリが生まれ、逆に集中しやすくなりました。
テスト前は勉強時間を増やした
普段は緩めに進めていましたが、テスト前だけは別。
これまでのレポートを見返し、教科書を読み直し、テストサポート(学校が用意している対策教材)を使って準備しました。
テスト対策の詳しい中身は長くなるので、こちらの記事にまとめています。
仕事との両立で一番大変だったのは「時間の確保」

学習時間を自分で決められると聞くと、「意外と時間に余裕がありそう」と思うかもしれません。
正直に言います。
必須学習をこなすだけでも、それなりに時間は必要です。
仕事をしながら通うなら、その時間はどこかから捻出するしかありません。当然、趣味や遊び、休息の時間にもしわ寄せがきます。
私の場合は通勤時間も短く、さらに実家暮らしという特大特典がありました。
それでも、仕事をしながら勉強時間を確保するのは大変でした。

「時間を自由に使える」と「時間が余っている」は別物。
ネットコースは、スケジュールの自由度が高いだけで、1日の時間が増えるわけではありません。
当たり前なんですが、入学前は意外と見落としがちなところです。
「仕事から帰って何時間使える?」
「休日はどのくらい勉強に回せる?」
入学を決める前に、今の生活のなかでどのくらい学習時間を確保できそうか、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
仕事をしながら卒業するためにやってよかったこと

勉強する環境を先に作る
環境は、本当にバカ強い影響を与えます。
環境さえ作れれば、もう卒業したようなもんです。
……は、さすがに言いすぎました。
でも、それくらい大事でした。
よくよく考えてみると、現役の高校生だったころは、生活のなかに強制力がありました。
学校へ行かなければ親に怒られる。
毎日決まった時間割があって、決まった時間に授業を受ける。
帰宅したら宿題をして、終わらなければゲームを没収される。
大人たちが、勝手に環境を整えてくれていたんです。
ところが、社会人高校生にはそれがありません。
勉強しなくても誰にも怒られない。
レポートを後回しにしても怒られない。
そして締切を迎えたら、自業自得で終了。

己の意思で、己を縛るしかない。
だからこそ、先に「勉強する環境」を作っておくことが大切です。
そんな大げさなことじゃなくて大丈夫。
たとえば、
- 勉強する場所と時間を決める
- 「ここに来たら勉強する」という場所を作る
- スマホの通知やSNSなど、誘惑になるものを遠ざける
- 家族に協力してもらう
- 同僚に「毎週火曜は勉強の日だから、飲みに誘わないで」と宣言する
私の場合は、高校へ通うために実家へ戻りました。
家事などの負担が減り、勉強に使える時間を確保できたのは本当に大きかったです。
もちろん、誰でも実家に戻れるわけではありません。
でも、自分の意思だけで毎回「今日は勉強するぞ」と戦うのではなく、勉強するのが当たり前になる環境を先に作っておくことはできます。
「今日やる?やらない?」と悩む回数が減るだけでも、続けやすさはかなり変わりました。
「なぜ高校に行くのか」を決めておく
高校生活3年間、ずっと前向きだったわけではありません。
だるい。めんどくさい。もう辞めたろか。
そんな日は普通にありました。
そういうときに大事だったのが、「そもそも何のために高校に行くのか」という目的です。
目的がないと、自由度の高い通信制高校では「今日はやらなくていいか」が続いて、そのまま離脱しかねません。
そして、目的を決めておいたほうがいい理由がもうひとつあります。
S高、課外授業がめちゃくちゃ多いです。
投資、留学、プログラミング、イベント企画……。
マジでいろいろあります。
魅力的なものが多くて、「あれもやりたい、これもやりたい」となります。
私もなりました。
もともと私の目的は、「高校卒業資格を取得すること」でした。
ところが途中から、プログラミングに興味を持ち、そちらの勉強に夢中に。
気づけば本来やるべきレポートが遅れ、あわや卒業の危機。

何しに高校来たんだっけ?
そこで一度立ち止まり、「私は高校を卒業するために来たんだった」と軌道修正。必須のレポートを優先するようにしました。
もちろん、目的は「卒業資格」でなくてもいいと思います。
プログラミングを学びたい。
留学してみたい。
高校の勉強をやり直したい。
人それぞれでいい。
ただ、「私は何のために高校へ行くのか」だけは、一つ軸を決めておく。
それがあると、面倒になったときにも、あれこれ手を出して迷子になったときにも、自分を引き戻すための杭になります。
杭がないと、自由な海でわりと簡単に漂流します。
実体験です。
まとめ|仕事との両立はできた。大事なのは「時間を作ること」

改めて、私が仕事をしながら通信制高校に通っていたときのスケジュールをまとめます。
- ネットコースは、自分の生活に合わせて学習時間を決められる
- 私は平日は少なめ、休日にまとめて進めるスタイルで卒業した
- 自分で無理なく続けられる環境とスケジュールを作る必要がある
- 「なぜ高校へ行くのか」という目的が、続けるための支えになる
仕事をしながらでも、通信制高校を卒業することはできます。
少なくとも私は、毎日コツコツ勉強できるタイプでもなければ、時間管理が得意だったわけでもありません。
予定を詰め込みすぎて挫折したり、休日にまとめて取り返したり、途中で目的を見失って卒業が危うくなったり。
わりと盛大に寄り道しながら、30代で卒業しました。
3年間通って分かったのは、
「自由に勉強できる」と「楽に卒業できる」は別物。
時間割がない代わりに、自分で自分の時間割を作る必要があります。
入学を考えている人は、まず今の生活を振り返って、
「平日のどこなら1時間作れそう?」
「休日は何時間くらい使えそう?」
と、自分なりの時間割を一度作ってみてください。自分が続けられる時間割さえ見つかれば、仕事をしながらでも高校生活はちゃんと前に進んでいきます。


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