【6つの確認点】後悔しない通信制高校の選び方

後悔しない通信制高校の選び方 入学前に確認したい6つのチェックポイント(学費・スクーリング・サポート体制・学習方法・進路サポート・人との関わり) Q&A
こんな悩みはありませんか
  • 「通信制高校がたくさんあって、何を基準に選べばいいのか分からない」
  • 「自分に合わない学校を選んで、後悔したくない」

通信制高校選びで大切なのは、学校の知名度や評判だけでなく、自分の目的や生活に合っているかどうかです。 後悔を防ぐためには、通う目的を決め、6つの項目を比較することをおすすめします。

私は30代のとき、働きながらS高等学校(N高グループ)に入学し、3年かけて卒業しました。入学前には10校ほどを比較し、実際に通ってから「先に確認しておけばよかった」と気づいたこともあります。

この記事では、卒業生の実体験をもとに、入学前に確認したい6つのポイントと、候補を絞って最後の1校を決めるまでの手順を紹介します。

結論:後悔しない通信制高校の選び方

後悔しない通信制高校の選び方の結論 4つのステップ

選び方は、次の4ステップです。

  1. 何のために通うのか、目的を決める
  2. 候補を3〜5校に絞る
  3. 6つの項目を確認する
  4. 説明会に参加して、最後の1校を決める

確認したい6つの項目は、次のとおりです。

確認したいこと見落としやすい点
①学費と学費以外にかかるお金スクーリングの交通費・宿泊費、追加授業の費用
②スクーリングの回数・場所・日程宿泊の有無、日程を選べるかどうか
③サポートの内容と受けられる時間帯サポート内容だけでなく、利用できる時間帯
④学習の進め方と締め切り自分で学習時間を確保できるか
⑤卒業後の進路サポート進学・就職支援、受験対策の内容と費用
⑥人と関わる機会自分がどれくらい交流を求めているか

すべての項目で条件が良い学校を探す必要はありません。自分にとって譲れない条件を決め、その条件を満たす学校を選ぶことが大切です。

ここからは、ステップの順に説明していきます。

ステップ1:何のために通うのかを決める

通信制高校選びのステップ1 何のために通うのかを決める

学校を比べる前に、まず「何のために通うのか」を決めます。目的によって、6つの項目のうち、どれを重視するかが変わるからです。

通う目的特に重視したい項目
高校卒業資格を取りたい①学費、④学習の進め方と締め切り
大学・専門学校に進学したい⑤進路サポート、①学費(受験対策の費用を含めて)
やりたいことの時間を確保したい②スクーリング、④学習の進め方
働きながら通いたい②スクーリング、③サポートの時間帯
友達を作りたい・学校生活を楽しみたい⑥人と関わる機会

私の目的は、「高校卒業資格を取ること」でした。就職のために、最終学歴を高卒にしたかったからです。

そのため、大学受験対策や友達を作る機会よりも、学費や働きながら卒業できるかを重視しました。

目的がはっきりしていると、学校を選ぶときの基準になるだけでなく、入学後に迷ったときに立ち返る場所にもなります。

まずは、自分が通信制高校に求めていることを書き出してみてください。

ステップ2:条件で候補を絞る

通信制高校選びのステップ2 条件で候補を3〜5校に絞る

通信制高校は数が多いので、すべてを調べる必要はありません。まずは次の3つの条件で候補を絞ります。

  • 通学できる場所か: スクーリング会場まで無理なく行けるか
  • 予算に収まりそうか: 学費や追加費用が負担できる範囲か
  • 希望する学び方ができるか: ネット中心か、通学中心か

この3つで候補を絞ったら、気になる学校を3〜5校選び、詳しく比較していきます。

「サポート校」は通信制高校とは別のもの

学校を探していると、「サポート校」という言葉を見かけることがあります。

N高グループの公式サイトの解説によると、サポート校は、通信制高校に在籍する生徒を学習面や生活面で支援する民間の教育機関です。知っておきたいのは次の2点です。

  • サポート校だけでは、高校卒業資格は取れません。
  • サポート校を利用する場合は、通信制高校の学費とは別に費用がかかります。

サポート校を利用するかどうかは任意で、通信制高校だけで卒業することもできます。気になる学校が「通信制高校」なのか「サポート校」なのかは、最初に確認しておくと、費用の比較で混乱しません。

ステップ3:後悔しないために確認したい6つのチェックリスト

通信制高校選びのステップ3 確認したい6つのチェックリスト

候補を絞ったら、6つの項目を1校ずつ確認していきます。

通信制高校で後悔しやすいのは、入学後の生活と、入学前の想像がずれていたときです。こうしたずれは、入学前に確認することで防げる場合があります。順番に見ていきましょう。

① 学費と学費以外にかかるお金

学費は、多くの人が最初に比べる項目です。気をつけたいのは、パンフレットの学費だけでは総額が分からないことです。

確認したいのは次の4つです。

  • 学費以外の費用: スクーリング会場までの交通費、宿泊がある場合の宿泊費、追加授業を受ける場合の費用
  • 就学支援金を使えるか: 国の就学支援金を使えるかどうかで、負担額が大きく変わります
  • 入学時に用意する金額: 最終的な負担額とは別に、最初にいくら必要かを確認します
  • 支払いの時期と方法: 一括なのか、分割できるのか

特に就学支援金は、対象になるかどうかで自己負担額が変わります。

また、学校によっては就学支援金の支給見込額を学費から先に差し引く場合と、いったん学費を支払い、後から支給される場合があります。

最終的な自己負担額と、入学時に用意する必要がある金額は分けて確認しましょう。

② スクーリングの回数・場所・日程

スクーリングとは、学校が指定する会場などで先生から直接指導を受けることです。通信制高校でも、卒業のためにはスクーリングへの参加が必要になります。

確認したいのは次の4つです。

  • 1年間に何日あるか
  • 会場はどこか(自宅から通える範囲にあるか)
  • 宿泊をともなうものがあるか
  • 日程を自分で選べるか、変更できるか

学校によって、スクーリングの日数や実施方法は異なります。

特に働いている人や遠方に住んでいる人は、登校日数だけでなく、仕事を休む必要がある曜日や宿泊の有無も確認しておきましょう。

私の場合、入学前にスクーリングの日程と会場の場所を、ほかの学校と比較しました。

入学後は電車で通える会場を選び、仕事の都合で日程が合わないときは、メンター(担任のような存在)に相談して調整してもらいました。

ただし、日程変更ができるかどうかは学校や状況によって異なります。

「年に数日だから大丈夫」と考えるのではなく、その数日を自分の生活の中で確保できるかまで考えておくことが大切です。

③ サポートの内容と受けられる時間帯

サポートについては、「何をしてくれるか」だけでなく、「いつ受けられるか」まで確認してください。

  • 担任にあたる人との面談は、どれくらいの頻度か
  • 質問や相談は、どんな方法でできるか(チャット、電話、対面など)
  • 対応してもらえるのは、何曜日の何時から何時までか
  • レポートが遅れたとき、どんなサポートがあるか

私が通っていたS高では、メンターとの面談が月に1回ありました。

相談にも乗ってもらえましたし、放置されていると感じたことはありません。

ただ、面談や問い合わせの時間帯が、私の勤務時間とほぼ重なっていました。

質問を送っても、仕事が終わってから返事を確認することになり、やりとりに時間がかかりました。

結果として、自力で勉強を進める場面も多くなりました。

働きながら通う人は、サポートを受けられる時間帯まで確認しておくことをおすすめします。

また、保護者の方は、お子さんが質問しやすい方法が用意されているか、学習の進み具合を確認できる仕組みがあるかも確認しておくと安心です。

④ 学習の進め方と締め切り

通信制高校は、自分で学習を進めるのが基本です。次の点を確認してください。

  • 毎日の時間割があるのか、自分で決めるのか
  • レポートの締め切りは、どのように設定されているか
  • 1週間にどれくらいの学習時間が必要になりそうか
  • 授業やレポートの内容を、入学前に体験できるか(体験授業、教材の見本など)

特に確認しておきたいのが、学習スケジュールをどこまで自分で管理する必要があるかという点です。

例えば、決まった時間に授業を受けるコースもあれば、自分の好きな時間に動画を視聴し、レポートを進めるコースもあります。

「自分のペースで学べる」という言葉だけで判断せず、どのように学習を進め、いつまでに課題を提出する必要があるのかを確認しておきましょう。

特に働きながら通う人は、仕事と両立できる学習スケジュールかどうかを、入学前に考えておくことをおすすめします。

⑤ 卒業後の進路サポート

卒業したあとにどうしたいかによって、見るべきところが変わります。

  • 進学や就職について、相談できる相手がいるか
  • 大学受験の対策は、学費に含まれているか、別料金か
  • 卒業生の進路実績が公開されているか
  • そのサポートは、自分が希望するコースでも受けられるか

例えば、大学進学を目指す場合は、通常の高校卒業に必要な学習だけでなく、大学受験に向けた勉強も必要になります。

学校によっては、受験対策が通常の学費とは別料金になっている場合もあります。

進学実績を見るときも、合格者数だけでなく、どのようなコースの生徒が利用できるサポートなのかを確認しましょう。

⑥ 人と関わる機会

最後は、人との関わりです。ここは「多いほど良い」というものではなく、自分がどれくらい求めているかで決まります。

  • 友達を作りたいのか、一人で進めたいのか
  • 交流の場は、オンラインか、対面か
  • イベントや行事は、自分が希望するコースでも参加できるか

私の場合、友達を作ることが目的ではなかったので、自宅で学ぶネットコースを選びましたが、交流を重視する人は、交流の少ないコースでは物足りなさを感じるかもしれません。

反対に、一人で静かに勉強を進めたい人には、通学の少ないコースが合う場合もあります。

学校全体のイベント数だけでなく、自分が希望するコースでも参加できるのかを確認しておきましょう。

ステップ4:説明会で最後の1校を決める

通信制高校選びのステップ4 説明会で最後の1校を決める

資料請求・説明会で聞くことリスト

6つの確認項目を、質問の形にまとめました。説明会や個別相談で使ってみてください。

項目学校に確認すること
① 学費3年間の総額はいくらですか?/学費以外に必要な費用はありますか?/就学支援金を利用した場合の自己負担額はいくらですか?
② スクーリング年間何日ありますか?/会場はどこですか?/宿泊はありますか?/日程変更はできますか?
③ サポート面談の頻度は?/質問方法と対応時間帯は?/レポートが遅れた場合の支援は?
④ 学習学習はどのように進めますか?/締め切りは?/週に必要な学習時間は?/教材を確認できますか?
⑤ 進路進学・就職の相談はできますか?/受験対策に追加費用はかかりますか?
⑥ 交流希望するコースで参加できるイベントや交流機会はありますか?

最後は説明会に参加して決める

候補を絞ったら、最後は学校説明会に参加してみましょう。公式サイトやパンフレットだけでは分からない、学校の雰囲気や先生の対応を直接確かめられます。

説明会では、次の3つを意識してみてください。

  • 学校の雰囲気: 自分に合っていると感じられるか
  • 先生の対応: 安心して質問や相談ができそうか
  • 学校の方針: 教育理念や学習方針に納得できるか

私がS高を選んだ理由は、学費の安さ、魅力的な課外授業、そして説明会で感じた先生の熱意や学校の方針への共感でした。

特に説明会は、入学前に参加してよかったと思っています。数字では比較できない部分ですが、実際に話を聞いたことで、納得して学校を選べました。

条件だけでなく、自分が納得して通えると思えるかも大切です。

気になる学校が見つかったら、ぜひ説明会に参加して、自分の目で確かめてみてください。

通信制高校の選び方についてよくある質問

通信制高校の選び方についてのよくある質問
Q

通信制高校は何を基準に選べばいいですか?

A

学費・スクーリング・サポート体制・学習方法・進路支援・交流機会の6つを比較しましょう。自分の目的に合う学校を選ぶことが大切です。

Q

公立と私立の通信制高校はどちらがいいですか?

A

学費を抑えたいなら公立、学習スタイルやサポートの選択肢を重視するなら私立が候補になります。学校ごとの違いも確認しましょう。

Q

通信制高校は何校くらい比較すればいいですか?

A

まずは通学可能な範囲で3〜5校を比較するのがおすすめです。学校名だけでなく、希望するコースの学費や通学頻度も確認しましょう。

Q

通信制高校は資料請求だけで決めても大丈夫ですか?

A

資料だけでなく、説明会や個別相談にも参加するのがおすすめです。学校の雰囲気や先生の対応を直接確認できます。

Q

通信制高校選びで後悔しやすいポイントは何ですか?

A

想定外の費用やスクーリングの日程、サポート内容のミスマッチなどです。入学後の生活を具体的に想像して比較しましょう。

まとめ|自分に合う通信制高校を選ぼう

通信制高校の選び方のまとめ 自分に合う学校を選ぶ

後悔しない通信制高校の選び方は、次の4ステップです。

後悔しない選び方の4ステップ
  • 目的を決める: 何のために通うのかを明確にする
  • 候補を絞る: 通学場所・予算・学習スタイルから3〜5校を選ぶ
  • 6つの項目を比較する: 学費・スクーリング・サポート・学習方法・進路・交流を確認する
  • 説明会に参加する: 学校の雰囲気や先生の対応を確かめ、納得できる1校を選ぶ

大切なのは、「どの学校が一番か」ではなく、「自分に合っているか」で選ぶことです。

学費や知名度だけで判断せず、卒業までの生活を具体的に想像しながら比較してみてください。

まずは気になる学校を3〜5校選び、資料を取り寄せるところから始めましょう。

この記事のチェックリストが、納得できる学校選びの助けになればうれしいです。

※学費や就学支援金などの制度は変更される場合があります。最新の情報は、各校の公式サイトや説明会でご確認ください。

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